ドイツ演奏旅行 〜楽しい想い出編〜
◆ 5月17(水)
フォイヒトから16kmで、ニュルンベルグに到着。市内観光を楽しんだ。
ニュルンベルグの街を見下ろす高台に立つ神聖ローマ帝国の城館が、“カイザーブルク” だ。
1050年にハインリヒ5世が築城したもので、ロマネスク様式の美しい建築が見所のようだ。
お城に行く途中で・・・
家に架けられているのは、魔法使いのおばあさんだろうか・・・。
お城の前で、小学生の一行に会った。
“カイザーブルク”で、記念撮影。
佐藤さんは、市内観光に同行してくれた。
マルクト広場には、市場があって、野菜や果物などがたくさん並び、安く売られていた。
地元の方が市場に買い物に来るようだ。
ドイツでは、5月〜6月にかけて、白アスパラガスが収穫されるそうである。グリーンアスパラは、全てイタリアから輸入される。
500g で約2ユーロー、300円ぐらいだ。
二宮氏が買い物をしている人に聞いて、500g では、5〜6本ぐらいということが分かった。
マルクト広場の東側にあるフラウエン教会は、ゴシック時代に建てられたホール様式の建物だ。
この正面にカール4世と7人の選帝侯の仕掛け時計があり、12時になると鐘が鳴って動き出す。
ニュルンベルグから、約43kmでドナウヴェルトに着く。
ドナウヴェルトの街は、とんがり屋根の家が多く、ここもおとぎの国のようだ。
落ち着いたたたずまいの静かな住居が続いている
アウグスブルグの Haunstetten に着くと、里親が待っていた。
我々の里親は、Siegrid und Georg Schramm. 迎えに来たのは、Siegrid で、60代ぐらいの御婦人だった。
Siegrid は、真っ赤なワーゲンのゴルフで、我々を家まで連れて行ってくれた。
よく見ると、車は結構古い型式で、マニュアル車だった。 今時の日本でマニュアル車を乗っている人はほとんど見かけない。
古いものを大事に使うドイツ人の気質がここでも分かった。
車に乗り込むときに、Siegrid がシートベルトを引っ張り出して、我々の胸にかけてくれた。
ホームステイ2回目になったので、1回目ほど心配はしなかったが、家に着くまで、車の中で話すことに気を使った。
窓から外を眺めながら、Sehr schön Stadt !(きれいな街だ) と言うと、ドイツ語で言ったのがとても嬉しかったようだった。
ドイツ語をできると思ったのか、あれこれ聴いてきたが、全く分からなかった。
ドイツ語の単語ぐらいは、いくらか知っている・・・とすぐ察したようだ。
唐沢先生がすぐ近くに民泊しているとのことで、夕食は、唐沢先生とその民泊先の一家3人と一緒にとることになった。
細長いグラスに入ったWeiβ Beer がとてもおいしく、おかわりして3杯、飲んだ。 ビールは Georg が気を使って持ってきてくれた。
唐沢さんの里親のピーターは、英語が達者で、とにかく愉快な人だった。 冗談ばかり言って、唐沢さんと笑い転げていた。
私がきょとんとした顔をしていると、唐沢さんが、Jokeの内容を、時々、説明してくれた。
ピーターは余りにも陽気なので、イタリア系かと思い、生まれを聞いてみると、バイエルンで育った根っからのドイツ人だということだった。
ドイツ人の男性にしては、珍しいタイプなのではないかと思った。
食後に、ピーターがアコーディオンを持ち出してきて、聴いたことのあるような曲を流暢に弾いてくれた。
ピーターの伴奏で、 ゲオルグが歌を歌ってくれた。
その後、ドイツの歌が書かれた歌集を持ってきて、みんなで歌って、楽しく過ごした。 (Y.I 記)