Music Gallery

 


「アルハンブラの想いで」

    

Recuerdos De La Alhambra

                              Francisco Tárrega(1852〜1909)

 タルレガの代表作というより、クラシックギター曲の代表と言って差し支えない程世間に知れ渡っているこの作品は、

アンダルシア(スペイン)の古都グラナダの深い森に囲まれて建つイスラム教徒最後の砦、アルハンブラ宮殿をタルレ

ガが訪れたときの深い印象を描いたものだと言われている。その限りない美しさや、歴史的価値については、今まで

多くの人たちによって語られている。

 古今東西におけるトレモロ曲の中の最大傑作で、ギターの名曲としても不動の地位を保っている。1896年にグラナ

ダのアルハンブラ宮殿を訪れたタルレガが、そこに息づくイスラム文化に感銘を受けたことから生まれた作品。

 全篇に渡る流れるようなトレモロは、アルハンブラの中庭のいたるところから聞こえてくる、噴水の音を模したかの

ように聞こえる。当初は<トレモロ・スタディ>とされ、祈願(インボカシオン)という副題がついていたが、後に曲の一

部に手が加えられ<アルハンブラの想い出>と改題された。

 パリで世話になり、共演したこともあるアマチュアギターリストのアレフレッド・コタンに捧げられている。

                                                      

                                                     

 

 

      

 

       それでは、どうぞ、ごゆっくりお聴きください。

 

 

 

 


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